勇者側
おだてられて調子に乗る
(やべ,すげーよ俺勇者じゃん!)
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現実の厳しさに気付く
- 勇者と褒め称えられた割に,渡されたのは小銭.
- 城の兵士は鉄の鎧と槍を装備してるのに,自分は棍棒と布の服.
- 棍棒て・・・あれ,どこの蛮族?
- ていうか,トロールとかと同じ装備じゃん.
- 棍棒とか持ってたら,普通に恥ずかしくて町歩けないから.
- 町にはいずらいよ・・・人の目が怖いよ.
- 仕方ない,町の外で人に迷惑をかけないように生きよう・・・
- それにしてもなんか意外とモンスター強くね?
- ていうか,なんで俺こんなことしてんの?
- これニートじゃね?
- あれ,俺本当に勇者?
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でも今更どうしようもなくて,流されながらなんとなく勇者を続ける
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たまに強い敵に負けると,何となく安堵すらおぼえる
(ああ,死んじゃった.でもこれで苦しみから解放されるならいいか・・・)
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無理やり生き返らされる
(自殺すら許されない状況に ポカーン)
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王様に「死んでしまうとは情けない」とか言われてキレかける.
(じゃあテメーが単身特攻して魔王でも何でも殺してこいや.
つーか対岸に魔王の城があるのに,何で船出したり橋架けたりしねーんだ.
屈強な騎士団とか繰り出して,魔王と戦争すりゃいいじゃねーか.
お前めんどくさいから,人に任せてるだけじゃねーか.)
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唯一の楽しみは,助けた姫を連れて宿屋に泊まることだけ
(ゆうべはお楽しみでしたね)
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いっとき姫に癒される
(無一文になるまで宿屋にご宿泊.朝から晩まで.姫かわいいよ姫.)
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このまま姫をさらって逃げようと思う
(魔王とか,ぶっちゃけどうでもいい)
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でもたぶんそんな時だけ王様は追っ手を差し向けると思う
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じゃあ,いっそ姫を連れて魔王を倒しにいく
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魔王が意外といいやつ
(俺と一緒に世界をつかもうぜ,と誘われる.ヘッドハンティング?)
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でも世界とか別にいらねーから
(ただ平穏に暮らしたいだけなのです)
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魔王を殺して,姫と一緒に帰還.王様を喜ばせる
(跡取りになるのを断り,ちょっとだけ ザマーミロ という気分になる)