ゼミ前

追い詰まってきたよ〜
腐れてきたよ〜
ただれてきたよ〜

ダメだもう何がダメかもわからんぐらいダメだ。
頭悪い。論文嫁。時間ない。
ゼミ終わったら真面目に研究するから許して。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

何とかなると思ってた方法がよく考えたらダメだった。
ダメだった顛末を事細かに喋るしかないのか。
ちょっとは意味ある結果を捻り出すっつーか捏造できないもんか。
ああ〜なんかうまい知恵は無いもんか。
ということで脳内に住む渡辺さんと下山君と俺の三人で寄り集まって、
文殊にも匹敵するブリリアントでワンダフルでマーベラスでそれさえあれば人生クリアーできるぜ、へっへーんザマーミロっぽい超秘策を考案しようとしたんだが、
渡辺さんが可愛かったんで食事に誘ったら、
なんか行ったレストランに下山君が居て、
「わりぃ、先やってた」とか言ってるよ。
もうダメだ。下山君は解雇。
結局いい案でねーじゃねーか。
渡辺さんは可愛いけど出してくる案が突飛過ぎて俺では実装できない。
所詮二人では文殊の知恵にはかなわないのか。
そこで平田君に協力を仰いだら、渡辺さんにちょっかい出しやがる。
渡辺さんもそんな気のあるそぶりを見せちゃダメだ。
そういうのに人は騙されるんだ！
主に俺が。
で何とか平田君を交えて３人で話し合いを開いたんだが、
平田君は非常に楽天家で、何とかなるんじゃね、とかしか言わない。
キャラが場の雰囲気で微妙に変わる渡辺さんは、いつの間にか平田君を注意する委員長みたくなってるし。
もうダメだ。
文殊の知恵たいしたことねーや。まじで使えない文殊。
横島君の文殊は非常に便利だったのになー。
仕方が無いので、潔くゼミが終わったら教授のところに行こう。
修了したいのです。たぶん。
あとごめんよ文殊、と熱心な仏教徒の人。
至らないのは主に俺です。あと下山君と平田君。